【万物にエロスを見出すセルフブランディング術】 キャリア支援団体STARSによるインタビューシリーズ。 テーマは、「福岡の挑戦者たち」。 限られた時間で語り明かす2人の想い。 第2回は、光長裕紀氏とSTARS代表元木啓貴氏。 2人の思考法から、「ユニークさとは何か」ということに迫ります。 九州大学経済学部4年の光長裕紀氏。4月よりソフトバンク株式会社に入社予定。現在までに、地元FMラジオ番組のプロデュース、G1カレッジ参加、官庁・NHKを始めに就活インターン10社参加、2017年10月の内定式で、演説代表を務めた。特技は「万物にエロスを見出すこと」。現在は、「コミュニケーションを通じて世の中を幸せに」を理念に、入社まで独学を行っている。 九州大学理学部4年の元木啓貴氏。4月より株式会社CRAZYに就職予定。大学生活では音楽活動に精力を注ぎ、500人規模のアカペラライブをプロデュース。その後インドに留学し、現地の子供達に教育を行いながら塾の立ち上げにも携わる。帰国後、学生団体STARSを立ち上げ100人以上の学生にキャリア支援を行っている。 自分らしさの追求がユニークさを生むー万物にエロスを見出すことはどういうことですか? 光長 あらゆる物事に官能的な解釈を見出すことです。 僕はこれを面接で行いました。 目的は、コミュニケーションに対する想いを言葉で伝えるより、示すためです。 面接は、起承転結があります。 「起」は掴みです。 場に応じて使い分けますが、ESの特技の欄に、「万物にエロスを見出すこと」と書きました。聞かれたら、概要を答えます。 続いて、「承」で、実演します。 例えば、面接官のMacbookのAppleのくぼみに手を当てて、「君の果実がこんなに熱くなっているねぇ」と答えました。 元木 そう言ったら、人事はなんて言うんですか? 光長 なぜそんなことするんですか?とお叱りが入ります。 元木 (笑) 光長 ここで、起承転結の「転」です。 なぜ、エロスが伝わったか考察します。 直接的な表現は使ってないからです。 人類は昔、言葉を持ちませんでした。なので、身振りや狼煙、石の配置でコミュニケーションしました。 今は言葉や、SNSがありますが、人類が連綿と通信手段を生み出した原動力は、意思疎通に対する強い意欲であり、その本質が、「相手と感覚で通じ合うこと」にあると僕は考えます。 なので、「今エロスで通じ合ったことが、まさにコミュニケーションの本質です」と語ります。その上で、その仕掛け作りに没頭したと答えました。 元木 「万物にエロスを見出すこと」は感覚で通じ合うことの実演だったんですね。 光長 はい。もう1つは、誰と働くかの見極めです。 異端な切り口から本質論に展開する仕掛けで、企業の気質を観察しました。 元木 選ばれる側ではなく、選ぶ側としての伏線もあったんですね(笑) 就活を戦略的に行なっているあたりさすがです。 元木 ただ、「万物にエロス」というのは人によっては懸念されると思いますが、そこはどう捉えているのですか? 光長 いい質問ですね。本当にその通りです。 僕は最初から全員の眼を気にするより、10人中2,3人の、相性の合う人たちと深く繋がることが、大事だと思います。 例えば、壇蜜さんが例です。 当初は、「お色気」を切り口に、コアな支持基盤を作りました。そこから教育番組や、仏教に関するコラムなど知的な仕事を広げます。その結果、支持の幅が広がり、既存のファンはさらに魅了されます。 まず1つ専門性を創ってから、奥行きと幅を広げる生き方です。 なので、僕も、「コミュニケーションの仕事は光長くんに任せたい」と思って頂けるような色彩と実力を最初につけたいです。 そこから、誠実に仕事に取り組んで、期待に応えたいのです。 元木 まさにセルフブランディングですね。 表層だけ見ると「エロス」しか残らないですが、実際はとても本質をついてますよね。 藤原一博さんの「100万分の1の人材になれ」の話を思い出しました。 「自分らしさ」を追求し、体現して生きている姿は、意志を感じられます。 2人の思考法① 〜ノート術〜ーノートの取り方で意識していることはありますか? 光長 ノートを取る目的は主に、備忘録と、思考の整理の2点です。 思考の整理はこだわりがあります。 僕には昔から、「究極の他人は自分自身だ」という感覚がすごくあります。 例えば、人の相談に乗れるけど、自分の悩みは解決できないとか、思春期の男子なら、勉強するぞと決意した矢先にエッチなビデオ見てしまったことは、あると思います。 だからこそ、自分の脳を他人として説明する必要を強く感じていました。 コミュニケーションにおいて、まずは説明する相手のことを知る必要があります。 そこで、脳の性質を高校時代に勉強しました。 そしてそこから逆算してノートを書いていました。 まず、右脳の方が情報処理のスペックが高いと思います。 左脳は論理思考など人間が後から発達させた領域なので。 視神経と脳は、左右に交差しているので、左側に重要事項を配置します。また、色やビジュアルも用いることで、右脳に訴えます。 テレビの報道番組でも同じ考え方で、シビアな情報を扱うことが多いので左側に華やかな女性が居ると思います。 脳の性質から逆算してノートも作るし、コミュニケーションを考えます。 高校時代の世界史のノート 元木 脳の性質からのアプローチ、面白いですね。 僕はまた違う切り口で捉えていて、パソコンとノートを使い分けています。 パソコンの場合、スピードも速いし検索機能もあるので、基本的にメモはパソコンで取っています。 逆にノートを使うときは2つで、対話の際とアイデア出しの時です。 まず1つ目に関しては、面談であったり、経営者と話すときはパソコンが間にあると壁を感じやすいので、ノートを使うことが多いです。 ちなみに思考の整理術としては、ノートを取りながら、抽象化(◉マーク)とその転用(☆マーク)を書いたり、主観の意見は緑、大事なことは青としたりしています。 これで後から見直した時にすごく見やすくなり、生産性もぐっと上がります。 (前田さんのメモ術はこちら→ https://dacci001.com/remarks/5417165.html ) 2つ目に関しては、ノートに書きなぐった方が思考が広がるのでノートに取っています。 ノートに書いた方が、インスピレーションが湧きやすいです。これは単に僕の性質かもしれませんが(笑) 光長 思考の整理術とインスピレーションの使い分け、いいですね! 自分の脳の特性に応じた方法を、真似したいと思います。 2人の思考法②〜個と組織は、組み合わせである〜ー元木さんはチームで動くことが多いイメージで、光長さんは個人で動いているイメージです。チームで動くメリット、個人で動くメリットを教えてください。 光長 チームで動くメリットとしては、脳とカラダの拡張です。 例えば、映画や番組の作成、会社の事業など、一人ではできない大きいプロジェクトが個人で動くよりも効率的に達成できるということです。 ただ一方で、抽象的な議論や、「好き」「嫌い」といった右脳的な合意形成は不向きであると感じています。 それに対して個人で動くメリットとしては、独創的な世界観が生み出しやすいことです。 小説を書いたり、絵を描くなどのアート的なことは個人でやった方がいいと思っています。 ピコ太郎はまさに、集団合議では生めない例です。 ポイントなのは、その都度、チームと個人を組み合わせていくことだと思います。 元木 僕は断然チーム派なのですが、それを聞いて確かに僕もチームと個を使い分けているなと共感しました。 個とチームの話で思い出すのが、「早く行くなら一人で行け、遠くへ行くなら皆で行け」という言葉です。これに集約されている気がします。 ちなみに、STARSは「早く、遠くに行きたい」です(笑) STARSは、個の意志を一番大事にしています。 個の意志がそれぞれあり、それが同じ方向を向いているのであれば一緒にやろうという集合体です。 今では、個VS組織というよりも、両方のバランス感覚が大事なのではないでしょうか。 ー光長氏は、"自分らしさ"を最大化している、ユニークな人。それがあって今回対談が実現しました。表層だけ見るとただ尖っているだけな印象があるかもしれませんが、話を聞くと深くて本当に刺激的。この記事が、一人一人のユニークさに気づくきっかけとなれば幸いです。
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