キャリア支援団体STARSによるインタビューシリーズ。 テーマは、「福岡の挑戦者たち」。 限られた時間で語り明かす2人の想い。 第一回は、久門将也氏とSTARS代表元木啓貴氏。 彼らが「人生」や「人」をどう捉えているのか、伺いました。 九州大学法学部4年の久門将也氏。4月より東京大学公共政策大学院に進学予定。現在までに、多数の短期留学、長期留学、2015年G1カレッジ参加、学生団体立ち上げ、NPO設立(の支援)等を経験し、大学からは総長賞である山川賞を受賞。現在、学生団体、大学での留学支援やF Venturesでインターンを行なっている。 九州大学理学部4年の元木啓貴氏。4月より株式会社CRAZYに就職予定。大学生活では音楽活動に精力を注ぎ、アカペラライブ500人規模のものをプロデュース。その後インドに留学し、現地の子供達に教育を行いながら塾の立ち上げにも携わる。その後学生団体STARSを立ち上げ、現在福岡の学生に人生支援を行なっている。 就活生は「人生」という切り口で考えよー就活生に思うことは何ですか? 久門 まず「なぜ就活するの?」もっというと「なぜ働くの?」と問うことが大事だと思います。 特にこれからベーシックインカムとかも出てきて、働かなくてもいい時代がやってきます。 多くの人はなぜ働くのかに対して、社会に対する問題意識を解決したいということになると思うんですが、そこをまずしっかり考える必要があると思いますね。 そもそもキャリアを考える上で、就活生自身が「就活」以外考えられていないのが疑問です。ビジネスもあれば、NPO、Governmentと幅広くあるのに、多くの人はビジネスだけ見ています。NPOや、Governmentも選択肢として考えて見てもいいと思います。 元木 僕も同じことを考えていて、学生には「視野を広げてほしい」と強く思っています。 なのでよく学生と接するときに「どんな環境を選びたいか」という問いを投げます。 その環境をまず考えた上で、もしかしたらその環境を満たすものが企業かもしれないし起業かもしれないしNPOかもしれない。 幅広く視野を持つことは大事ですね。 久門 環境という問いは良いですね。それだとさらにNPOやGovernmentを細分化して捉えれそうですね。 久門 それに加えて、「なりたい自分」と「ありたい自分」を考えるのが大事だと思っています。 なりたい自分はキャリアベースで、ありたい自分は人間ベースです。 元木 まさにそうで、僕の所属するキャリア支援団体STARSでは、To Do(やりたいこと)とTo Be(ありたい姿)という風に定義しています。人生という切り口でどう生きたいのかを考えることで、これらは見つかってくると思います。就活してると視野が狭くなってしまいますが、結局、人生どう生きたいかに帰着しますね。 良質なアウトプットは良質なインプットからしか生まれないー就職支援をどう捉えていますか? 久門 就職支援はそもそもなぜ支援者が就職を語れるのかが不思議です。 僕は留学支援をしているのですが、それは留学準備だけでなく留学をして現地で学んで来た体験が後ろ盾となっています。 しかし就職支援は、就職したこともないのにあれこれ語る人が多いと感じています。 会社に勤めたこともないのにあの会社はこう、この会社はこうと言っているのはどこの二次情報だと。 下手すりゃ三次情報。 大手とベンチャーがどうと言っているのもおかしな話です。 ただ、就職活動をしたことはあるので、就職までのプロセスに限定した支援はできるものだと思っています。 就職活動においてのアドバイスであれば自分の経験を生かしてサポートできる部分はあると思うので、履き違えないようにしたほうがいいですね。 元木 そこの線引きは確かに大事ですね。人生を左右しますからね。 ただ一方で、就活支援を行なっている人たちのモチベーションは様々だと思います。 「本質的な就活支援をしたい」と思っている人はほんの一握りで、 「先輩から受けてきた恩を返したい」であったり、承認欲求で動くということもあったりすると思います。 動機はなんでもいいと思いますが、就活支援する側に要求するのは難しいかなと思っています。 久門 確かにそうですね。なので、支援される側がしっかりと選球眼を持つことが大事かなと。 そもそも就職支援自体も市場なので、評価し合えば、どんどん支援する側も競争の中でレベルアップしていきます。 元木 そのアイデア良いですね!! ただ、もし僕が一年前だったら、どの先輩に頼ればいいかわからない気がします。 出会った先輩を唯一無二の"正しい人"として捉え、その人にひょこひょこついていきそうです(笑) どうしたら良きメンターが見つかるのでしょうか。 久門 僕の尊敬する人が言っていた言葉で、「すべてのアウトプットはインプットに依存する」という言葉があります。 大学生はまずインプットは課外活動に求めがちです。長期インターンであったり、留学であったり。 就活支援をしている人たちって、必ず何かしらそういったことをやってきている人たちです。 となると、次にインプットをしているパターンでいうと「本」です。 僕は、その人がどんな本を読んでいるかで判別すれば良いと思っています。 先輩に「おすすめな本ベスト10教えてください」って聞いたら大体わかりますよね。 元木 鋭い質問ですね!とはいえ、大学生は本を読んでいる人が少ない印象です。 だからこそ、就活支援も市場となれば、就活支援する側もインプットしようとなり、結果どんどんレベルが上がっていくというわけですね。 何をやってきたかよりも「どう生きたいか」ー人と向き合う上で大事なことってなんですか? 久門 人と向き合うことはしんどいという前提で話します。 人と接するときに意識しているのは「何をしているか」ではなく「どう生きるか」を聞くことです。 僕は昔G1カレッジというイベントに参加したことがあって、その当時はマウンティング合戦でした。 自分の経歴がこんなにすごいんだぜというのをアピールし合うみたいな。 しかし、ある飲み会で、学生に「お前何やってきたのー?」って聞いたんです。 するとその学生に「お前ダサいな」って言われました。 「何をやってきたか」なんてどうでも良い。「どう生きるか」の方が知りたくない? と。 そこではカチーンと来ましたが、今ではそう思います。 ちなみにその学生とは親友になりました(笑) その人はどういうライフストーリーを辿って来て、どういう風に生きたいのか。 それがその人の本質だし、僕はそれが知りたいと思っています。 元木 めちゃめちゃ良い話ですね。僕もあまり何をやってきたかは興味ありません。 むしろもう肩書きにとらわれる時代は終わったと思っています。 STARSでも、「人生で大事にしたいこと」と「これからの人生どう歩むか」というのを問うイベントをやっています。 人生レベルで人と関わりたいという想いがベースになるので、人と向き合う上でそれはとても大事だと僕たち全員も思っています。 *久門氏と話していると、まさにたくさんのインプットをしているなと感じました。
インタビューの一つとっても、元木氏のブログを読んできたり事前に話す内容をある程度文章で用意しておくなど、インプットの姿勢が刺激になり、そして学びにもなりました。 このインタビューが、誰かの意志を持つきっかけとなれば幸いです。
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